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みどころ
みどころ

ハチミツに目のない愛すべきクマ、プーさんの物語は、90年以上のあいだ、子どもにも大人にも、愛読されつづけてきました。クリストファー・ロビンとぬいぐるみのクマの冒険は、何世代にもわたって読み継がれ、今日、プーは、子どもの本の登場人物として、もっとも人気のあるひとりと言えるでしょう。
展覧会で公開されるオリジナルのスケッチ、写真、思い出の品々、原稿、手紙などを通して、プーの世界を一緒に探検していきましょう。さあ、出発です!

みどころ1
V&Aによる決定版の
「クマのプーさん展」
待望の日本開催

1973年、「クマのプーさん」の作者のひとりであるE.H.シェパードが、270点以上にもおよぶ原画や資料をV&Aに寄贈しました。本展は、この貴重なコレクションを中心にして企画された初めての「クマのプーさん展」です。母国イギリス(ロンドン)とアメリカ(アトランタ、ボストン)を巡回し、2019年2月、ついに日本で開催されます。

みどころ2
「クマのプーさん」誕生秘話を
貴重な資料で

シェパードは原画とともに、貴重な制作資料や写真、手紙などもV&Aに寄贈しました。ミルンとシェパードは、どのように世界中で愛される「クマのプーさん」を生み出したのか。そこには、ふたりとその家族の物語がありました。貴重な資料で、 プーさん誕生の秘密に迫ります。

みどころ3
プーさんの冒険の名場面を
ぬくもりあふれる鉛筆画やペン画で

ミルンの言葉と、シェパードの絵が響き合って生まれた名作『クマのプーさん』(1926)と『プー横町にたった家』(1928)。 世界中を魅了する「クマのプーさん」の世界の原点は、全 20 編の短編からなるこの2冊の児童文学です。この物語の中でプーさんたちが暮らす「百町森(百エーカーの森)」は、ロンドン郊外にいまもある「アッシュダウンの森 」がモデルとなっています。この森を舞台に繰り広げられる冒険の数々の名場面を、 シェパード直筆の原画でご紹介します。

みどころ4
アートとしての
「クマのプーさん」

最終的に本として印刷されるにあたっては、言葉と絵がどのように配置されるかというページレイアウトにもこだわったふたり。シリーズの初版本から、独創的で遊び心に満ちた画面で 読者を魅了しました。1926年に出版されて以降、50以上の言語に翻訳され、全世界で5000万部以上のシリーズ本が出版されている「クマのプーさん」。展覧会では、今まで気がつかなかったその魅力の奥深さをアートの視点からも紐解いていきます。
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章構成

さて、お話ははじまります
1
We are Introduced

息子クリストファー・ロビンと
そのぬいぐるみがお話のモデル

「バタン・バタン、バタン・バタン、頭を階段にぶつけながら、クマくんが二階からおりてきます」、『クマのプーさん』第1章、E.H. シェパード、鉛筆画、1926 年、V&A 所蔵 © The Shepard Trust

クリストファー・ロビン・ミルンは、父 A.A.ミルンと母ダフネの間に生まれた一人っ子でした。「クマのプーさん」、あるいは縮めて「プー」と呼ばれていたのは、手足が長く、おなかを押すとうなり声をたてる大きなぬいぐるみのクマで、クリストファー・ロビンのお気に入りでした。子ども部屋には、ほかにもプーの仲間がいて――最初がイーヨー、それからコブタ、カンガとルー、トラーが加わりました。遊んでいるクリストファーをみながら、父親は彼らの冒険を記録していきました。

ミルン一家が週末をすごす家に近いアッシュダウンの森が、クリストファーの探検の舞台となりました。シェパードもここを訪れ、森やクリストファーのおもちゃをスケッチしました。しかし、彼の絵は、自身の息子グレアムと、そのおもちゃのクマ、グラウラーからヒントを得ています。

このシュタイフ社のぬいぐるみは、E.H. シェパードの息子のグレアムがもっていたクマのグラウラーに似ています。ドイツのぬいぐるみメーカーのシュタイフ社は、1902 年に、最初のテディベアを作ったことで知られています。
テディ・ベア、マルガレーテ・シュタイフ社製造、1906-1910 年頃、モヘアのぬいぐるみ、Z. N. ジーグラー氏より遺贈、V&A子ども博物館所蔵 © Image courtesy of the Victoria and Albert Museum, London

物語の舞台「百町森」のモデル
――アッシュダウンの森

百町森の地図、『クマのプーさん』見返し用のスケッチ、E.H. シェパード、鉛筆画、1926 年、V&A 所蔵
© The Shepard Trust. Image courtesy of the Victoria and Albert Museum, London

1925年から、ミルン一家は、イーストサセックスのハートフィールドにあるコッチフォード・ファームで、週末を過ごすようになりました。クリストファーは、近くのアッシュダウンの森を含む家の周囲を、降っても照っても、探検するようになりました。しかし、彼の「てんけん※」のはじまりは、庭の大きなクルミの木でした。お茶の時間になると、クリストファーは家に戻って、冒険してきたことを話しました。それがもとになって、『クマのプーさん』『プー横丁にたった家』の2冊が生まれたのです。

  • ※ミルンは原文でexpositionをexpotitionとわざと誤ったスペルで記載しています。プーの物語に多数見られる、ミルンの言葉遊びです。翻訳者の石井桃子は、この原文をもとに「探検」を「てんけん」と翻訳しました。
お話は、どうかな?
2
What about a Story?
原画でたどるお話へ
物語るわざ
3
The Art of Narrative

シェパードは、書かれた物語を解釈し、生き生きとした画像に変える天才的な能力を持っていました。それが本の成功の鍵だったのです。またとない技法を備えた画工であり、鋭い観察者で、どんな細かなディテールにも気を配るシェパードは、ミルンと並んで、プーの生みの親でありました。

  • 「プーとコブタが、狩りに出て…」、『クマのプーさん』第3章、E.H.シェパード、ペン画、1926年、クライブ&アリソン・ビーチャム・コレクション © The Shepard Trust
プー、本になる
4
Pooh Goes to Print

『クリストファー・ロビンのうた』(1924年)、『クマのプーさん』(1926年)、『クマのプーさんとぼく』(1927年)そして『プー横丁にたった家』(1928年)は、クリストファー・ロビン本として知られるようになりました。1928年には、これらの本は、「児童文学におけるユニークな地位」を獲得していました。
後に、安価なペーパーバックが出回るようになり、読者はますます広がっていきました。カラー版も出始めました。以後、絶版になったことはなく、世界の児童書の中でも、もっとも愛される本のひとつであり続けています。

  • 『クマのプーさん』初版本、1926年; メシュエン社によりロンドンにて出版; ジャロルド&サンズ社印刷、V&A内ナショナル・アート図書館所蔵© Image courtesy of the Victoria and Albert Museum, London
世界中で愛されているクマ
5
A Very Popular Bear

ミルンの本の人気を見込んで、1930年に、アメリカの起業家スティーヴン・スレジンジャーは、プーとその仲間をもとに、商品開発に乗り出しました。1966年、ディズニーはプーの物語をアニメ化。プーは、世界中に知られる、大人気のキャラクターになったのです。
物語は50以上の言語に訳され、ありとあらゆるものに

——ティーセットから料理本まで——プーの図柄がついています。一目見ればプーとわかるシェパードの絵の力もあって、キャラクターたちは、皮肉めいたものからおセンチなものまで、様々な文脈のなかで言及されるようになりました。
  • クマのプーさん波佐見焼染付そば猪口、ウォルト・ディズニー社のために製造、2014年頃、V&A 所蔵 © Image courtesy of the Victoria and Albert Museum, London

二人の生みの親

プーとその仲間——コブタ、イーヨー、トラー、カンガとルー——をつくり出したのは、作家の A.A.ミルンと、挿絵画家の E.H.シェパードです。ミルンのユーモアたっぷりの言葉遊びとシェパードの表現豊かな挿絵の出会いから、この上なく楽しい物語が生まれました。1926 年に、プーが最初に階段を下りてきて以来、ミルンの本は、世界中で何百万冊も売れ、百町森の住人たちも、世界中の読者の心の中に住みついています。

作者
アラン・アレクサンダー・ミルン
Alan Alexander Milne (1882-1956)
1.
挿絵画家
アーネスト・ハワード・シェパード
Ernest Howard Shepard (1879-1976)
2.
  • 1. A.A. ミルン、クリストファー・ロビン・ミルンおよびプー・ベア、ハワード・コースター撮影、1926 年 ©︎ Natinal Portrait Gallery, London.
  • 2. E.H. シェパード、ハワード・コースター撮影、1932 年、ノラ・シェパード夫人より寄贈 ©︎ Natinal Portrait Gallery, London.
VAヴィクトリア・アンド・アルバート博物館
Victoria and Albert Museum, London
参考写真:ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館 外観
© Image courtesy of the Victoria and Albert Museum, London.

英国ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(略称V&A)は、5千年にわたる人類の創造活動を紹介する、芸術、デザインおよびパフォーマンスの分類で比類ないコレクションを有する世界屈指の博物館です。誰もが展示品を鑑賞できる環境を提供し、また英国のデザイナーや製造業者にインスピレーションを与えたいとの思いのもと、1852年に設立されました。今日、その目指すところは、クリエイティブな産業を守り助け、次世代にインスピレーションを与え、人々の想像力をかきたてることにあります。

会期
2019年2月9日(土) 〜 2019年4月14日(日)
休館日
2月19日(火)、3月12日(火)
開館時間
10時 〜 18時 毎週金・土曜日は21時まで(入館は各閉館の30分前まで)
会場
Bunkamura ザ・ミュージアム(渋谷・東急本展横)
〒150-8507 東京都渋谷区道玄坂 2-24-1 Bunkamura B1F
http://www.bunkamura.co.jp
  • JR/渋谷駅(ハチ公口)より徒歩7分
  • 東京メトロ・銀座線、京王・井の頭線/渋谷駅より徒歩7分
  • 東急・東横線、東急・田園都市線、
    東京メトロ・半蔵門線、東京メトロ・副都心線/渋谷駅(3a出口)より徒歩5分
  • 当館には専用駐車場はございません。東急本店駐車場をご利用ください。(有料)
  • 主催
    Bunkamura、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館、朝日新聞社、フジテレビジョン
    協力
    ウォルト・ディズニー・ジャパン、東京子ども図書館、日本航空、岩波書店
    お問い合わせ
    03-5777-8600 (ハローダイヤル)
    会期
    2019年4月27日(土) 〜 2019年6月30日(日)
    休館日
    5月13日、20日、27日の各月曜日
    開館時間
    火〜金:10時〜20時、月土日祝:10時〜18時(入館は各閉館の30分前まで)
    会場
    あべのハルカス美術館
    〒545-6016 大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16階
    https://www.aham.jp/
  • 近鉄「大阪阿部野橋駅」、JR・地下鉄「天王寺駅」、阪堺上町線「天王寺駅前駅」下車すぐ。
    ※駐車場はございません。公共交通機関をご利用ください。
  • あべのハルカス美術館へは、シャトルエレベーター【乗り口:地下1階または2階】をご利用ください。
  • 主催
    あべのハルカス美術館、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館、朝日新聞社、関西テレビ放送
    協力
    ウォルト・ディズニー・ジャパン、東京子ども図書館、日本航空、岩波書店
    お問い合わせ
    06-4399-9050 ( あべのハルカス美術館 )
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