江口のりこさんといえば、
2020年4月クールのテレビ東京系ドラマ「ソロ活女子のススメ」で連ドラ初主演を務め、
2021年10月クールのフジテレビ系ドラマ「SUPER RICH」も主演を務めるなど、今ノリに乗っている女優さんのお一人。
そんな江口のりこさん、実はかなりの苦労人なのだそう。
今回は彼女の生い立ちに迫りたいと思います。
江口のりこの生い立ちが壮絶!中卒の原因は父親?
江口のりこさんを人生を見ていくと、
など、なかなか波瀾万丈な人生を歩まれてきました。
ここでは、幼少期から彼女の人生を振り返っていきたいと思います。
5人兄弟大家族の中双子として誕生
江口のりこさんはなんと五人兄妹の四番目として生まれました。
しかも、江口さん自身は双子の妹。
業界スタッフが双子の姉の方に間違って声をかけたこともある、というエピソードから、江口さんと双子のお姉さんはとても似ている様子。
江口さん、幼いころはそのことに複雑な感情を抱いていたようです。
ちょっとさみしい気持ちになりますよね。むこうも損してるから。間違われたり、比べられたり。なんかそういうことへの反抗心みたいなのもあった、子どもの頃は。
引用:GINZA
そういった双子のコンプレックスから脱却できたのは、中学校を卒業してから。
違う道に進んで、趣味も別々で、ようやく違う人間になれた気がすると語られています。
中学時代の自身を「かなりのひねくれ者で、最悪だった」と評する江口さん。
「むこうも損してる」というのは、そういった自分の癖のある性格を思ってのことなのかもしれませんね。
「寅さんみたいに生きたい」
演劇が好きで女優さんに憧れていたという江口さん。
学校の図書室にあった『男はつらいよ』の本を愛読し、
と、よく言っていたそう。
寅さんと言えば、定職に就かず全国を旅する自由な生き方をする人物ですよね。
これは、自身の家庭環境が厳しかったために、「早く解放されたい」という気持ちの現れだったのか。
それとも、純粋に自由な生き方に憧れていたのか。
当時の彼女の想いを計り知ることはできませんが、どちらも正解な気もします。
江口さん自身、中学を卒業したのはお金を稼ぐためと言っていますし、その後女優になることを夢見て単身で上京しています。
中学時代から、かなり複雑な想いを抱いていたことがわかりますね。
ちなみに、中学時代からかなり自由人だったそうで、陸上部の顧問曰く、授業から度々エスケープしていたのだとか。
父親が原因で中卒でフリーターの道に
江口のりこさんは中学を卒業したあと、高校には進学されずに社会に出ています。
要するに中卒。
なかなか珍しい経歴ですが、前述の通り、「兄妹も多く、経済的に余裕のない家庭だった」ことがその道を選んだ理由です。
父が人に使われることをよしとしないような、定職につけない人だったために仕事に就いてもすぐに辞めてしまっていたそうなんです。
そういった事情もあって、お小遣いを貰えなかった江口さんは、
と考えたんですね。
また、
- 江口さん自身が大の勉強嫌いだったこと
- お兄さんが先に中卒で働きに出ていたこと
という理由も、江口さんが高校進学を選ばなかった要因。
親からすると心配なのでは?とも思いますが、両親からは特に何も言われなかったそうです。
お父さんのことなども踏まえて、家族に対して色々な感情を抱いていそうな江口さん。
しかし今では、家族全員大切な存在だと語られていますよ。
──でも支えにはなっている?
「なってますよ。仕事でもなんでも! 100パーなってます。姉だけやなくて父、母、兄、妹、家族みんな。大切な存在です」
引用:GINZA
100パーセント支えになっているなんて、とっても素直で素敵な表現ですよね。
続かないアルバイト、さながら逃亡者生活の過去
中学を卒業後、アルバイト生活を開始した江口のりこさん。
しかし、彼女自身も父親に似てアルバイトが続かない性格だったんです!
一番続いたのでもパチンコ屋の2か月半、「現在の仕事をしていなければ何をしていた?」という質問に対して「無職だと思う」と答えるほどです。
中でもアイスクリーム店でのアルバイトは一日で辞めてしまったとか!
江口が働いていると、鼻血を出した女子高生が助けを求めてきたといい「それが中学の同級生だった。
その時、自意識が高くて、中学を卒業して学校にも行かずに近所をウロウロしているのが恥ずかしいみたいな」。引用:スポニチ
高校に進学しないことを選んだ一方で、同級生が普通に高校に通うのに対し、
と思えたそうなんです。
自分の住んでいた街から出たい、お金がないから作らないといけない。
でも知人には今の自分を見られたくないので、みんながあまりいかないようなお店で働く。
そんな当時の生活は、江口さん曰く「逃亡者みたいな感覚」だったそうですよ。
所持金二万で上京!
中学時代から毎日映画を見て過ごしていたという江口のりこさん。
兵庫の田舎で、毎日が退屈でしかたがなかった。それで映画のテレビ放送を観(み)るようになり、ハマりました
引用:マイナビ転職
卒業後も働きながら、神戸の映画館に足しげく通っていたそう。
次第に映画女優になることを志し、劇団東京乾電池のオーディションを受けました。
一年間の研究生期間を経て、2000年に入団。
入所式は自身の19歳の誕生日だったそうですよ。
しかし、上京時点では所持金なんと2万円!
住み込みで新聞配達の仕事をされていました。
当時の住居は三畳一間で風呂なしのアパート。
劇団入り後も決して恵まれた状況ではなかったように思われます。
その頃は役者という本当にやりたいことができた充実感があって、幸せでした。何が起きてももイイやって気分でしたね
引用:Wayback machine
ですが江口さんは、当時とても幸せだった様子。
これまでのアルバイトでは、何をしていても「こんなことをしていていいのだろうか」と悩んでしまっていたそうなんです。
でもお芝居の世界に入り、稽古が楽しくて仕方がなかったんですね!
何かを始める時には躊躇なく飛び込むことが大事、と語る江口さん、正しく夢をかなえた人の金言ですね。
ちなみに、劇団の座長である柄本明さんとは長年懇意にして貰っていたそう。
柄本明さんとの関係を奥さんが疑う時期もあったのだとか。
こちらについては別記事にしていますので、こちらもご覧ください。↓
フリーターから女優の道へ
その後2002年に念願叶って映画「金融破滅ニッポン 桃源郷の人々」に初出演。
2004年に「月とチェリー」で主演に抜擢されました。
どんな役でもリアルに演じられるため、以降も出演依頼は途絶えず、映画ドラマ問わず多数の作品に出演されています。
以下は、彼女が演じた役の抜粋。
- 2010年『野田ともうします。』→大学1年生19歳役だったが、本人は30歳。
- 2016年『校閲ガール』→東大卒の敏腕校閲者
- 2018年『anone』→小学生の子供がいるシングルマザー役だったが、本人は独身。
- 2019年『わたし、定時で帰ります。』→中国人で中華居酒屋のおかみさん
- 2019年『これは経費で落ちません』→転職を繰り返してきたコミュ力ゼロのOL
- 2020年『半沢直樹』→国交相として初入閣した若手議員
シングルマザーや大臣、はたまた中国人役。
役に入り込めるのって本当にすごいことですよね!
まとめ
今回は江口のりこさんについての紹介でした。
彼女の生い立ちを見ていくと、かなり複雑ではあったようですが、だからこその魅力もあるのではないかな?と感じます。
どんな役でもリアルに演じることだできる江口さん。
今後の活躍にも、要注目ですね!