俳優で声優の井上倫宏さんが2月28日に食道がんにて亡くなりました。
63歳という若さで亡くなった井上倫宏さん、突然の訃報に多くのファンが驚いています。
井上倫宏さんは舞台やテレビドラマ出演のほか、洋画の吹き替えやテレビアニメへの出演など、
俳優、声優として多くの作品で活躍されています。
今回は井上倫宏さんの代表作についてまとめました。
俳優・井上倫宏(63)が食道がんで死亡
俳優で声優の井上倫宏さん(63)が、食道がんのため2月28日に死去したと7日、所属事務所
「円企画」がホームページで発表しました。
「弊社所属俳優 井上倫宏(享年六十三歳)儀 令和四年二月二十八日 食道癌のため逝去致しました」
葬儀は親族のみで行ったことを報告しています。
「ここに生前のご厚誼を深謝し 謹んでご通知申し上げます 故人の遺志により近親者のみの家族葬にて滞りなく執り行いました」
井上倫宏さんは俳優として、日本テレビ系「太陽にほえろ!」「男と女の別れ方」、
NHK大河「徳川慶喜」「葵-徳川三代-」や映画「そろばんずく」などに出演しています。
声優としてもアニメ「MASTERキートン」「メトロポリス 劇場版」
「コードギアス反逆のルルーシュ」「MARCO 母をたずねて三千里」などに出演されています。
井上倫宏さんは俳優としてだけでなく、声優として映画の吹き替えやアニメでも活躍されており、
温かく落ち着いた井上倫宏さん声は聞き覚えのある方も多いと思います。
それぞれ代表作を見ていきたいと思います。
俳優・井上倫宏の代表作まとめ
俳優として、テレビドラマや映画、舞台と数多くの作品に出演されています。
井上倫宏さんの代表作をみていきましょう。
俳優・井上倫宏の代表作
- 太陽にほえろ!
- 徳川慶喜
- 葵-徳川三代-
- そろばんずく
太陽にほえろ!
太陽にほえろ!は、1972年~1986年、15年近くに亘って放送が続けられた長寿番組で、
日本の刑事ドラマの代表格とも称される作品、知らない人はいないですよね。
井上倫宏さんは1985年に放送された第662話「制服よさらば」に出演されていました。
それまでの刑事ドラマは事件と犯人が中心に描かれていましたが、太陽にほえろ!では
所轄署の捜査一係に勤務する刑事の一人一人にフルネームと性格設定を与え、
「青春アクションドラマ」と銘打って刑事を主役にした物語を展開、その斬新さに、
当時は人気を誇っていました。
有名俳優さんが多く出演しており、最高視聴率は驚異の40%!
そんな誰もが知る有名ドラマに出演されていたとは、すごいですね。
徳川慶喜
NHKの大河ドラマで1998年1月4日から12月13日に放送された作品です。
江戸幕府最後の征夷大将軍・徳川慶喜が主人公の視点から幕末の政治劇を描いています。
井上倫宏さんは稲葉正邦役として出演されていたようです。
葵-徳川三代-
NHKの大河ドラマで2000年1月9日から12月17日に放送された作品です。
豊臣秀吉の死の翌朝から、江戸幕府を樹立した徳川家康・秀忠・家光の3代の治世を、
関ヶ原の戦い、豊臣政権の消滅、朝廷との関係、徳川幕府の成立の過程を中心に描いています。
井上倫宏さんは勧修寺光豊役として出演されていました。
関ヶ原の戦いの合戦シーンは多額の制作費をかけた映画並みの迫力で、CGを使用、
大河ドラマ初の全編ハイビジョンの作品だそうです。
大河ドラマでの井上倫宏さんの演技が評価され、その後も時代劇ドラマに多く出演されています。
そろばんずく
1986年8月23日公開、とんねるずの石橋貴明さんと木梨憲武さんが主演のコメディー映画です。
業界を二分する広告代理店、「ト社」と「ラ社」の熾烈な戦いを描いています。
木梨憲武さんは、この映画の共演がきっかけで女優・安田成美さんが出会い、結婚したことで有名ですね。
井上倫宏さんが出演されていたようですが、役名が出てこなかったため、エキストラ等で出演されているのでしょうか。
声優・井上倫宏の代表作
声優としても活躍される井上倫宏さん
テレビアニメ、洋画吹替えで数多くの作品に出演されています。
井上倫宏さんの代表作をみていきましょう。
声優・井上倫宏の代表作
- MASTERキートン
- メトロポリス 劇場版
- コードギアス反逆のルルーシュ
- ER
- スタートレック・エンタープライズ
MASTERキートン
浦沢直樹作画による漫画で、「ビッグコミックオリジナル」に連載されていました。
冷戦終結前後の社会情勢、考古学、そして平賀家をめぐる人々のドラマを描いた作品です。
1998年にアニメ化されており、井上倫宏さんは主人公の平賀=キートン・太一を演じています。
メトロポリス 劇場版
手塚治虫さんのメトロポリスを原作としたアニメーション映画で2001年に公開されました。
SFファンタジー・アニメーションで、ロボットと人間が共生する巨大都市国家・メトロポリスが舞台となっています。
発達したロボットによって大きな恩恵を受けた者とそのロボットたちによって
働き口を奪われた者との様々な確執や争いを描いた作品です。
声優としてやなせたかしさんや永井豪さんが友情出演していることで有名です。
井上倫宏さんはアトラス役を演じています。
アトラスはメトロポリスの下層部にある貧民街に暮らす青年で、現体制に不満を持つ反体制組織のリーダー
外見や名前の元となったのは鉄腕アトムに登場するロボット「アトラス」だそうです。
キャラクターデザインは初期の手塚の絵柄を意識している一方で、
「手塚なら新しい技術に興味を持つはず」との考えから3DCGも多用されているそうです。
コードギアス反逆のルルーシュ
サンライズ制作の日本のSFロボットアニメで、2006年10月より放送されていました。
現実とは異なる歴史を辿った架空の世界において、世界の3分の1を支配する超大国
「神聖ブリタニア帝国」に対し、一人の少年が野望を抱き戦いを起こす物語です。
井上倫宏さんは主人公ルルーシュの異母兄弟、第2皇子シュナイゼル役を演じています。
ER
アメリカの医療ドラマテレビシリーズで、1994年9月19日から2009年4月2日まで放映され、
15シーズンにわたって合計331のエピソードが放送されていました。
小説家であり医師でもあるマイケルクライトンが作成した医療ドラマで、
井上倫宏さんは主人公のマークグリーン(アンソニーエドワーズ)役の吹替えをしています。
スタートレック・エンタープライズ
アメリカのSFテレビドラマシリーズでスタートレックシリーズの5番目のテレビドラマ作品で
2001年9月に放送されました。
惑星連邦成立前の22世紀を舞台に、ジョナサン・アーチャー船長指揮する
地球初の深宇宙探査船「エンタープライズ NX-01」とそのクルーの活躍を描いています。
井上倫宏さんはマルコム・リード(ドミニク・キーティング)役の吹替えをしています。
まとめ
井上倫宏さんが食道がんで63歳という若さで亡くなりました。
井上倫宏さんは俳優として舞台やテレビドラマ出演のほか、
声優としても洋画の吹き替えやテレビアニメへの出演などで活躍されていました。
今回は井上倫宏さんの代表作をまとめました。
時代劇に抜擢されるほどの俳優としての表現力や声優としての温かみのある声で
多くの有名作品に出演されていました。
ご冥福をお祈りいたします。