埼玉県ふじみ野市で発生した立てこもり事件で、人質になっていた医師・鈴木純一さん(44)が亡くなられました。
鈴木医師は、コロナ禍で在宅医療に貢献された方。
テレビでの取材では、”人を助けたい”という熱い心を涙ながらに語られているシーンが印象的でもありました。
今回は、そんな鈴木医師の経歴や人柄について調査しました。
埼玉県ふじみ野市立てこもり事件の被害者は誰?医師の鈴木純一氏
埼玉県ふじみ野市の住宅で27日夜、猟銃のようなものを持った住人の男が、訪れた医師の鈴木純一さん(44)を人質に立てこもった。
県警は発生から約11時間後の28日午前8時ごろ、住宅に突入し、無職渡辺宏容疑者(66)を殺人未遂容疑で緊急逮捕した。
鈴木さんは撃たれており、心肺停止の状態だったが、死亡した。朝日新聞デジタルより引用
鈴木医師は、渡部宏容疑者の母親の主治医だったそうです。
当日は、犯人の母親が亡くなったため、弔問に訪れていた際に事件に巻き込まれたとのこと。
犯行動機については、「死亡診断書」や「介護」によるトラブルという報道もあり、情報が錯綜しています。
犯人は、猟銃を所持しており、計画的にそして強い殺意があったことがわかります。
鈴木純一医師の経歴プロフィール|大学やクリニック名は?
- 名前:鈴木 純一
- 年齢:44歳
- 学歴:東京慈恵会医科大学
- 肩書き:
日本内科学会 認定医
日本呼吸器学会 所属
日本結核病学会 所属
日本肺癌学会 所属 - 病院名:富士見在宅クリニック
東京慈恵会医科大学卒業。
鈴木医師は、富士見在宅クリニックの代表者で、約10年前から高齢者を中心に訪問診療を行っていました。
富士見市・ふじみ野市・三芳町の2市1町の在宅患者のおよそ8割、約300人ほどを診ていたそうです。
新型コロナウイルスの第5波で感染が拡大した2021年夏には、病院に入院できず自宅での療養を余儀なくされたコロナ患者の診療も行っていたそうです。
当時は、症状が重くても入院できない自宅療養のコロナ患者が急激に増えていて、鈴木医師は保健所からの依頼を受けて患者の自宅を訪問していました。
去年8月中旬からの3週間だけでも40人以上を診療していたということで、当時のNHKの取材に対し、できるかぎり自宅療養者の支援を続けたいと語っていました。
鈴木医師は、通常の在宅診療を終えた夜9時ごろに車で診療所を出て、連日、深夜まで患者の診療に当たっていました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220128/k10013454201000.html
少しでも助かる命があれば、と患者の元に駆けつけていたようですね。
この時にNHKの取材では、
「ごめんね今迄僕等医療の手が回らなくて」
「医者だからじゃなくて無意識の”助けたい”、理屈じゃない」
と涙ぐむ様子が映し出されていました。↓
9月8日 #首都圏ネットワーク で拝見してます。埼玉県内のワクチン接種も思うように進んでない…と知り合いからも聞いてます。鈴木純一医師の涙に国や自治体は何とかしていただきたいですね。#埼玉県 #鈴木純一 医師 #訪問診療 pic.twitter.com/aQJmnW0ILv
— M.ちゃくそん (@lovemj2010) September 9, 2021
この動画を拝見すると、いかに彼が正義感を持って医療に従事されてきたかが伝わりますね。
そんな素晴らしい医師が、なぜ患者の親族によって殺されなければならなかったのでしょうか。
悔やんでも悔やみきれません。
責任感がある評判の良い先生だった
東京パラリンピックの聖火リレーでは、患者の依頼を受けて伴走もしたそう。
地域の在宅医療を担う中心的な存在で、東入間医師会の関谷治久会長(66)によると
「患者のために自分の時間を犠牲にして熱心に取り組む責任感のある優しい先生だった。今いなくなるのは市民にとっても医師会にとっても本当に大変な損失で、言葉にならない」
Yahoo!ニュースより引用
とのことです。
まとめ
今回は、立てこもり事件によって命を奪われてしまった鈴木純一医師についてまとめました。
地域医療に貢献した素晴らしい医師だったことがわかりましたね。
地域のおよそ8割、約300人の患者さんを見て回っていたということで、頼もしい存在だった彼がいなくなってしまって、本当に悲しいことですし、悔しいです。
鈴木医師のご冥福をお祈りいたします。