ニュースなどで名前を聞くことも多い「統一教会」。
いわゆる宗教法人で、現在の正式名称は「世界平和統一課程連合」というんです。
今回は統一教会の教祖や現在の信者数について紹介します!


統一教会の教祖は韓国!

統一教会は、実は本部を韓国に置く宗教団体。
1954年に文鮮明(ムン・ソンミョン)さんによって設立されました。
韓国にはキリスト教徒が多くおり、統一教会もキリスト教の宗派の一つに位置付けられています。
1954年設立。当初の名称は「世界基督教統一心霊協会」だった。「全キリスト教会を霊的に統合させる協会」という意味だ。
引用:YAHOO!JAPANニュース
巨大な資金力や政治力も持っていることから、韓国では財閥組織の扱いを受けているのだとか。
文さんは1992年に自らを「救世主(メシア)」と公言。
世界中にいる統一教会の信者にとっては、
- 「地上に再来したメシア」
- 「第三のアダム」
- 「再臨の主」
など、途方もなくありがたい存在として見られていたようです。
「20世紀後半の最も目立った新宗教の指導者の一人」
なんて言われることも。
2012年に文さんが亡くなった後は、妻の韓鶴子さんが組織全体の責任者となったのですが……
文さんと韓鶴子さんの14人の子どもの中の12人目、七男の文亨進さんんが韓鶴子さんと対立。
文亨進さんはサンクチュアリ教会を設立し、実質分裂した形となっています。
統一教会の現在の規模は?

統一教会の信徒数はなんと世界およそ200国に300万人も!!
教団発表によると韓国の信者は30万人でそれ以外は300万人。そのうち日本には10万人の信者がいる。194カ国に教会があるという。
引用:YAHOO!JAPANニュース
とはいえ、退会したか退会同然の状態の信徒が相当いるとされており、研究者たちの考えでは数万人程度とのこと。
日本人の累計入会数は2009年時点で56万人、しかし活動している信者は推定6万人程度と述べられています。
後述しますが、統一教会は様々な問題を抱えた宗教団体で、マスメディアによる批判なども盛んに行われてきました。
その影響で信徒の数が減ることもあったとされています。
例えば、統一教会の行う宗教行事の一つである「合同結婚式」においては、1992年には3万組以上の参加者が集いました。
しかし現在は、2010年代には2000組、3000組などの回が続いています。
合同結婚式の詳細はこちらの記事もご覧ください。

統一教会の過去のトラブルは?

統一教会創設者・文鮮明さんについて、「第一級の宗教的詐欺師」「陰謀によって会員や元会員、家族たちの人生を台無しにしてきた悪徳商人」という声もあります。
そのような指摘を受ける理由は、やはり統一教会にそれ相応の問題があったからなんですね。
いくつか見ていってみましょう。
霊感商法

莫大な資金力を持つ統一教会。
その資金の集め方は、「自分たちの教団の教義を利用して信者へ物販をしたり、信者からの献金や借入などで資金を集める」といったもの。
現在でも同じような形、全ての財産は神様。『全てささげなさい』というのが残念ながら統一教会の教えですから、その結果、家庭崩壊になってしまうということです。
引用:YAHOO!JAPANニュース
この統一教会の資金獲得方法は「霊感商法」と呼ばれるもので、強く批判されていいます。
日本の弁護士団は統一教会の霊感商法に対して強く対立姿勢を取っており、
「一年間で三億円以上の被害相談が寄せられた」とも語っています。
本一冊を信者に3000万円で買わせる、なんて話も。
度を超えた献金の要求などで経済的に破綻する家庭も多かったようです。
日本に対する姿勢

こういったお金の問題は世界中に広がっているのかと思いきや、韓国では献金のノルマなどは厳しくないとする情報もあり……
しかし日本国内での統一教会の親交者は初めに全財産の額を協会に把握され、その後莫大な献金を促されるようになるのだとか。
統一教会の教義に「神に選ばれた民族の国、韓国に朝鮮を植民地にして多くの人を苦しめた日本は貢がなければならない」といったものがあるようで、
日本人に多く伝道して信者とし、日本信者から莫大な資金を調達、それを元に世界へと広げていったのだとか。
韓国本部からのお金の要求に困った日本の支部が、信徒の財産を担保に借り入れを行って本部の要求に応えた、なんて目茶苦茶な話もあるんですって。
これじゃあ少なくとも日本人は騙されてるだけのようにも思えますが……
それでも、日本でも大きく広まってしまったんですね……
合同結婚式後の行方不明

統一教会の一大イベント「合同結婚式」についても問題が指摘されています。
なんでも、6500人の日本人女性が合同結婚式後に行方不明になったとか、
合同結婚式で相手になった男性が女性の親や女性自身を殺害してしまったとか!?
合同結婚式で選ばれた韓国人男性が日本人の妻の母親を、フィリピン人男性が日本人の妻を、それぞれ殺害する事件が起きています。その外、多くの深刻な家庭問題が生じて
引用:全国弁連が統一教会合同結婚式について声明
合同結婚式の特徴としては「初対面の相手と結婚する」というものがありました。
※今では改善が見られていて、信者同士のマッチングアプリが使用されているそうです
昔は赤の他人と自由意志の排除された結婚を行わされるという、常人には理解のしがたい儀式でした。
日本人女性と結婚できることを売り物に韓国人男性信者を集めていたこともあったのだとか。
いざ日本人女性が合同結婚式に参加してみると、相手の男性が教団から禁止されているお酒や喫煙を行っていたり、
最悪のケースでは相手に愛人や妻子がいたケースもあったのだとか。
婚姻の無効を裁判所に申し立てる元信者もおり、「合同結婚式の相手との入籍が無効である」とする裁判所の判例も40件以上出ているようですね。
その他様々な問題点

合同結婚式に参加した日本人として有名な山崎浩子さんは、結婚翌年に親族や元信者の牧師からの説得で脱会を表明。
記者会見で「すべてが間違いだったことが分かった。マインドコントロールされていました」といった発言をされています。
こういった出来事もあり、統一教会が信者を洗脳していると批判されることも多いです。
2020年には統一教会の南米代表が麻薬関連のマネーロンダリングや密輸を行い、逮捕された事実が明らかに。
被告人と協会幹部との接点が疑われています。
教団をめぐっての裁判は、100件を超えていて、若いしたものも80件以上ある一方で統一教会側の責任を認める判決も10件以上確定しているとのことですよ。
本記事内で紹介した問題点については、教団側の正当性を主張する声もあります。
ジャーナリストの米本和広さんは、合同結婚式で日本人女性が行方不明になったとする主張に関して、自身の取材をもとに
「政治的なプロパガンダに過ぎない」と否定していますよ。
裁判に関しては、1000万円という献金額を
「宗教活動として許された範囲を逸脱した違法なものとはいえない」
と、統一教会勝訴の判決が出されたこともあります。
まとめ
今回は統一教会についての紹介でした。
人間弱いですし、何かを信じる、というのは悪いことではありません。
ですが、それを子供や親族にも強要したりするの違う気もします。
一生消えることはない、難しい問題ですね。



