千葉県の経営コンサルティング会社「トーマスコンサルティング」とその顧問先50社あまりが、あわせて約20億円の所得隠しを指摘されていたことがわかりました。
組織的に行われた大規模な脱税ということで、かなり悪質なようです。
今回は、コンサルティング会社「トーマスコンサルティング」の会社や社長について調査しました。
「トーマスコンサルティング」と顧問先50社が約20億円を脱税
トーマスコンサルティング社は、東京都や千葉県の建築関係の中小企業を中心に経営の改善指導を行ってました。
同社の元社長は、顧問先に「節税の手伝いができる」などと持ちかけたそう。
主に、年度の収支をマイナスにし、法人税の納税額がゼロになる「赤字法人」を使った税逃れを指南していたとのこと。
- 顧問先の中から赤字法人を探して協力を求める
- 別の顧問先に対し、利益の大半を架空の外注費名目などで赤字法人に送金するよう指示
- 赤字法人は手数料として数%~十数%を抜いた上で、大半の金を元社長に現金でバック
- 元社長は一部を謝礼として受け取り、残りの現金を送金元の顧問先に戻していた
この一連の捜査によって、送金元の顧問先の所得は大幅に圧縮。
赤字法人と元社長に流れた手数料と謝礼を差し引いても、納付する法人税額は大幅に減額となりました。
東京国税局は、法人所得を不当に圧縮したとして顧問先の所得隠しを認定。
また、元社長が受け取った謝礼についてはトーマス社の所得に当たるとし、約2億円の所得隠しを指摘しました。
トーマスコンサルティング社(トーマス税理士法人)の住所や社長の顔画像は?
トーマスコンサルティングを調べると、住所や代表者名が出てきました。
住所:千葉県市原市惣社4ー1ー35
社長は常住静男
元社長の名前は、「常住静男」氏。
この名前で検索をかけると、ゴルフが好きだったようで、平成21年に行われた市原中央RC合同ゴルフ大会では、1位を獲得されているようでした。
おそらく上記画像に、本人も映っていると思いますが、特定は難しそうです。
疑惑の常住静男氏ですが、税務調査開始後の2020年11月に死去。
同社は2021年2月、千葉地裁で破産手続き開始決定を受けています。
トーマスコンサルティング社の顧問先50社はどこ?
現状、判明しておりません。
しかし、トーマスコンサルティング社が破産手続きを開始した2021年2月に以下の会社も破産手続きを開始しています。
- 松戸シティホテル
- SENDAN―YA WEEKLY
- リソシア
帝国データバンクによると、トーマスコンサルティング(千葉県市原市)と、関連会社の松戸シティホテル(千葉県松戸市)、SENDAN―YA WEEKLY(千葉県市原市)、リソシア(同)は、2月26日に千葉地裁から破産手続き開始決定を受けた。
https://www.kankokeizai.com/ホテル経営のトーマスコンサルティング(千葉県/
こちらの3会社は、常住氏がグループの実権者。
もしかすると、不正な金の流れにこの会社も関与していた可能性もありますね。
この3会社は、
- 脱税が発覚したこと
- 常住氏が死去したこと
から、事業の継続が困難となり、破産の手続きに進んだということです。
その他の顧問先の企業は?
報道によると、「東京都や千葉県の建築関係の中小企業」とのこと。
こちらは判明次第、追記していきたいと思います。
まとめ
今回は、組織的な脱税を指南した、トーマスコンサルティング社、そしてその顧問先の会社について調べました。
元社長が亡くなった理由は明かさせていませんが、脱税が発覚したことで自殺、なども考えられるのでしょうか。。