今回は「ウェイブパンチ」なる技を操る、現代忍者・アクション監督である坂口拓さんと、
その師匠である稲川義貴さんについての記事です。
ウエイブパンチとは、いかなる技なのでしょう?
そして、その技は本物であるのか?検証しながらお話を進めていきます。
坂口拓の経歴プロフィール
まずは、坂口拓さんのプロフィールをご紹介します。
名前 | 坂口 拓 |
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生年月日 | 1975年3月15日(2021年2月現在 46歳) |
出身地 | 石川県 |
身長 | 175cm |
職業 | アクション俳優・アクション監督・アクションコーディネーター・映画監督 |
まずは、坂口拓さんがどんな方なのかを解説しましょう。
多くの方が知るところでは、映画「キングダム」で冷徹な悪役「左慈」を演じられていますね。
「言ってくれんじゃねえか、戦場も知らねえガキがよ。現実見せてやるよ」
映画をご覧になった方なら、このセリフが頭に浮かんだのではないでしょうか。
冷たく鋭い眼光 吐き捨てるような語り口が渋かったですね。
彼は、高校卒業後、JAC養成所に入ります。
俳優の千葉真一さんが、世界で通用するアクションスター・スタントマンを育成・輩出することを目指したという、有名な養成所ですね。
しかし、半年ほどでやめてしまっています。
「自分の目指すアクションとは違う」というのが理由だったそうです。
坂口拓さんの目指したアクションとは、芝居の範疇を超えたものでした。いわゆる寸止めではなく、フルコンタクトのマジ当てというものでした。
行き詰まりを感じられたのか、2013年に俳優を引退されています。
当時はここまで過激なアクションをする役者はおらず、「一人では進化も出来ない」ということが、引退を決意させた理由だったそうです。
しかし、その後に転機が待っていました。
古武術を基にして考案された格闘術。
ゼロレンジコンバットの創設者・稲川義貴さんと出会い、弟子入りをします。
ゼロレンジコンバットとは、肩甲骨を柔らかく、独特の方法で動かすことで攻撃性を高め、近接した間合いで相手を倒すという格闘術です。
この出会いを機に俳優業へ復帰。
そして、このゼロレンジコンバットで使われるのが、肩甲骨の操作によって生まれる波(ウエイブ)によって相手を倒す、ウエイブパンチです。
現在の坂口拓さんは、俳優を続けながら、このウエイブパンチを生み出した格闘術を教えるウエイブマスターとしても活躍されています。
沢口拓のウェイブパンチは効かないって本当?
今回の記事でキモとなるテーマですね。
「ウエイブパンチは効かない」ということが話題になっているそうですが、
結論としては、
ウェイブパンチは効く
という結果に至りました。
ここでは肯定的・否定的、両方の場面を見ながら考えてみたいと思います。
ウェウブパンチは効くという動画
まずは格闘家 矢地 祐介さんのチャンネルに出演した場面から
10:30秒あたりから、矢地 祐介さん、デニス植野行雄さんのお二人に技をかけながらレクチャーされています。
矢地 祐介さんは言うまでも無くプロの格闘家です。
デニス植野行雄さんはお笑い芸人・・・・ですが良いガタイされています(笑)
お二人とも見事にすっ飛ばされていますね。
ウェイブパンチは効かないという動画
それでは、もう一つの場面。例の問題となった場面です。
3発のウェイブパンチが入りましたが、確かに全く効いていませんね。
実はこの方、「焙煎たがい」という芸人兼プロレスラーとのことです。
ウェイブパンチが成功する条件
では、ここでウエイブパンチなる技が効くのか効かないのかを考察してみましょう。
矢地 祐介さん、デニス植野行雄さんは、坂口拓さんに対して技を学ぼうという姿勢がありました。
興味があって、「自分もやれるかも?ならば教えてもらいたい」という気持ちがあったと考えられます。
だから坂口拓さんも、安全な範囲で技をかけて、お二人に体感させることができたのだと思います。
この時、強弱は別として技は効いていたはずです。
矢地 祐介さんのチャンネルで坂口拓さんのレクチャーがアップされたのは、プロ格闘家を納得させるだけの実力があったからなのでしょう。
一方の焙煎たがいさんの場合。
勝負の気持ちで坂口拓さんと対峙したのではないでしょうか。
周りにギャラリーもいて、「どちらが勝つか?」という雰囲気だったのでしょう。
坂口拓さんのパンチを受けた瞬間、両肩を前に出して、腹をひっこめる動きが見えます。瞬間的に腹を後ろに下げることで、衝撃をやわらげて一発目を見事に防御。
坂口拓さんは、後だしジャンケンのかたちに追い込まれてしまったのですね。
坂口拓さんも、この場でパンチを効かせることにこだわりすぎてしまった。
せめて二発目を防がれたときに、両手をつかんでのウエイブとか、他のやり方に切り替えたら、結果も違ったかもしれません。
あくまでもウエイブパンチを防げる条件がそろってしまった場面というものであり、有効性を否定する証拠にはならないと思います。
坂口拓の師匠・稲川義貴(ゼロレンジコンバット)の経歴も凄い!
ウェイブパンチを生み出した坂口拓さんの師匠である、稲川義貴さんの経歴も素晴らしいので紹介したいとと思います。
名前 | 稲川 義貴 |
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生年月日 | 1978年生まれ(2021年2月現在 41~42歳) |
出身地 | 東京都 |
身長 | 172cmほど |
幼少より父親から居合術(神刀流)を学んでいました。
高校では、総合格闘技を始めます。
高校卒業後、古流ムエタイを学ぶため東南アジアへ武者修行へ。
帰国後、国内外で戦闘術を学び研究を進め増田。
2005年に「ゼロレンジコンバット(零距離戦闘術)」を設立。
自衛隊を中心に近接戦闘・格闘技を教えるようになります。
主な実績はこちら。
警察庁警察大学校術科逮捕術講師
明治神宮武道場「至誠館」講師
米軍特殊部隊格闘技教官
陸上自衛隊・中央即応連隊への指導
自衛隊や米軍で教官を務めた実績まであるのですね。
相当な実力が無ければ実現しないことです。軍人相手の指導となると、少なくとも彼等と同等、それ以上の能力も必要なはずです。
まとめ
今回はYouTubeでブレイクしつつある、坂口拓さんのウエイブパンチと、師匠の稲川義貴さんについてお伝えしました。
ウエイブパンチは、良く知られる格闘技の技と比較すると、神秘的で摩訶不思議な印象を持たれる格闘術です。
それが魅力という一面がありますが、「こんなの本当に効くの?」「相手が合わせて倒れているだけじゃないの?」という疑いも持たれやすいものです。
ウエイブパンチが効かなかった場面の動画もアップされていますが、特定の条件では全く効かなくなることもあるという解説をしました。
しかし、プロの格闘家も坂口拓さんから技をレクチャーされて、感銘を受けています。
自分のチャンネルでも坂口拓さんを取り上げていることから「ウエイブパンチは効く」というのは本当であると考えられます。
その坂口拓さんの師匠が、ゼロレンジコンバットの創始者で、
自衛隊や米軍特殊部隊の格闘技教官を務められた実績を積まれた稲川義貴さんであることも、ウエイブパンチの有効性を肯定できる要素だと思います。
今後の坂口拓さんの活躍に注目したいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。